
塩谷総合病院 様
24時間365日、「命」を支え続ける環境を
より確かなものとし、「信頼」を守り続ける。

高い安全性を築くため、
複数のシステムの一本化を図る
昭和17年6月開設の歴史ある塩谷総合病院。平成4年には建物を新築し、一般病床250床、療養病床50床の規模となった。このとき、中央監視システム、空調制御システム、設備も新たにしたが、それぞれを別の業者に発注したため、トラブル発生時にどこに連絡を取れば良いのか分からず、解決に時間がかかっていた。また、仕様と実際の機能が一致していないという問題もあった。以前の様子を、元資材課長の大森氏はこう振り返る。「言うまでもなく、病院は患者様の命をお預かりしている場所です。トラブルを1秒でも早く解決するため、中央監視システム、空調制御システム、設備工事の窓口の一本化を行うことは最重要課題でした。また、新設からすでに10年以上が経過していたため、システムの見直し・更新を行う時期にもきていたのです。」そこで、
リニューアルを決定し、数社に見積りを依頼。技術面で信頼できる企業であるのはもちろんのこと、売りっぱなしではなく、導入後のサポートも充実していることを条件に選定を行った。結果、富士電機グループに一任することを決めたのは、「調査がとても熱心だったからです。他者は図面のみでの調査でしたが、富士電機グループは実際の設備も丁寧に確認し、その上でご提案をいただいたので任せられると思いました」。電気や空調が止まってしまうと手術が中断し、人工呼吸器などの生命維持装置も止まってしまう。人命に関わる病院設備を扱うにあたって、工事中に「動かなくなりました」はあってはならない事態。富士電機グループは細心の注意を払い調査をし、中央監視システムと空調制御システムを『パートナーIT』で、エネルギー監視システムを『EcoANALYST』で、設備管理を『POJ』で実現することを提案した。
導入支援事業補助金の取得により
一括導入が実現
3つを一度に導入するとなると、当然、相応の費用がかかる。そこで塩谷総合病院では、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)へBEMS導入支援事業補助金を申請。BEMSとは、業務用のビル等において、室内環境・エネルギー使用状況を把握し、かつ、室内環境に応じた機器または設備等の運転管理によってエネルギー消費量の削減を図るためのシステム。この基準を満たせば、導入にかかる費用の3分の1の補助金が得られる。今回導入のシステムはこの基準を満たしていたため、塩谷総合病院は補助金を取得することができ、3システム一括の導入が実現した。
「段取り8、作業2」
成功の秘訣はコミュニケーション
工事が始まり課題となったのは、そこが病院であるがゆえ、オフィスビルなどのように効率優先で工事を進めることができないという点だった。たとえば手術室系統の工事であれば、手術終了後すぐに作業を開始し、翌日の昼までには新システムにて空調制御を稼働させなくてはならない。次の手術が待っているからだ。わずか数秒、数分の遅れが致命傷になりかねないという緊迫した状況の中、事故なく工期内で工事を完了することができたのは、「とにかくよく話し合ったからだと思います」と営繕課の齋藤氏。「常に最悪の状況を想定した対策を考え、綿密な打ち合わせを繰り返し、たとえ30分の作業でも前日からスケジュール確認を行いました」。工事中の合言葉は“段取り8、作業2”。密なコミュニケーションの中で病院と富士電機グループの強固なチームワークが生まれ、成功へとつながった。
誰が使っても間違えない、
安心のシステムが完成
導入後は、システムの稼働状況やトラブル情報、復旧状況などが確認しやすくなり、安心して監視が行えるようになった。以前は中央監視だけでも2社のシステムを使用していたため、画面表示や操作方法がばらばらで使いにくいという問題があったが、現在は操作担当の誰が使っても間違えないわかりやすい画面になった。齋藤氏によれば「アニメーションのような表示や直感で理解できる色による識別など、難しい要求を出しましたが富士アイティは快く対応してくれました。水が流れている管は水色表示、お湯が流れている管は赤色表示、ミスト(霧)が出ている場合は霧を表示するなど、室内環境とエネルギー使用状況が一目でわかる画面はとても使いやすい。省エネにも有効です」。省エネの成果をNEDO に報告する際は、エネルギー監視システム『EcoANALYST』によってラクに報告書作成や追跡が行える。さらに設備管理システム『POJ』の導入により、設備の点検漏れ防止が行えるというメリットも生まれた。最後に、大森氏がこう語る。「無駄を排除し、現場の人間が本当に必要なもの構築してもらいました。気配りの感じられる画面や親切なマニュアルなど、私たちに合わせたオーダーメイドのシステムに満足しています。導入したのは機器ですが、それを支えたのは人。人間味があり、熱心で、チームワーク抜群の富士アイティのスタッフだったからこそ成功したと思っています」。
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